第三の眼を開く トラタック瞑想

トラタック瞑想とは

トラタック(トラタカ)瞑想はヨーガの伝統的な瞑想技法です。

 

サンスクリット語のトラタカ=”凝視する”が語源となっています。やり方は簡単で"一点を凝視し続けるだけ"というシンプルな技法です。一点を凝視する対象としてキャンドルを用いるのが一般的です。

 

きわめてシンプルな技法ですが、実際にキャンドルを灯して実践してみればわかることでしょう。

 

結跏趺坐を組んで呼吸を見つめる技法よりも簡単に瞑想の状態が起こります。シンプルなうえに感覚も掴みやすいので、瞑想を始めたばかりの方にも取組みやすい瞑想法です。

 

 

トラタック瞑想のしくみ

わたしたちは綺麗な女性を見れば「あの子とデートができたらなぁ...」とか、八百屋の前を通っただけなのに「今日の晩御飯にこの食材があれば、冷蔵庫にはあれもあるしなぁ...」などと、両目から入る情報を通じて思考が連想をしています。

 

一点を凝視し続けていると、こちらからあちら、あちらからこちらへと、両目を動かし続けていたエネルギーが固定されてきます。

 

一点を凝視し続けると、両目を動かしていたエネルギーは行き場をなくし、両目のすぐ近くにある第三の眼に流れ込みます。両目を動かしていたエネルギーが第三の眼に流れ込むことで開かれていく。これがトラタック瞑想という技法です。 

 

両目を動かすエネルギーと共にあちこちに飛んでいた思考も行き場をなくしていきます。思考はAからB、BからCへと動き続けることで存在しており、いまこの瞬間にじっと留まって存在できないものです。

 

こうして、無の瞬間に放り込まれることがあれば、その瞬間は瞑想の状態にあるといえます。対象から対象へと移る目の動きと共に動いてきたマインドが止まったということです。

 

 

トラタック瞑想の手順

1.背骨を伸ばして坐ります

2キャンドルを目の高さに配置

(60cm-80cm程度の燭台を用意できればベスト)

3.キャンドルの炎を凝視し続けます

 

一点を凝視し続けていると、涙が出たり目が痛くなったりします。慣れるまでは目が痛くなれば、無理がないようにまばたきをしてもいいでしょう。慣れてきたら目が痛くなっても涙が出てきても、キャンドルを凝視し続けます。

 

それと、コンタクトレンズやメガネは外していた方がいいでしょう。特にコンタクトレンズはズレるかもしれないという不安があると、眼を見開いて凝視することができなくなります。

 

仮にコンタクトやメガネをはずして0.01の視力になったとしても、キャンドルの炎は明るいので一点を凝視することは可能です。

 

また、瞑想は何かの目的を持ってはじめるようなものではありませんが、視力回復トレーニングには凝視訓練という回復法がありますので、目を酷使する方にも良い瞑想法かもしれません。